2013年8月17日土曜日

向こう岸へ

大学卒業したとき
どうしても小笠原諸島に行きたくて
船で25時間半かけていってきた
飛行機もなく
手段は船しかないところも
私の好奇心を
あおった

太平洋を船で渡るのは
想像を絶するきつさだったし
船が沈んだら…なんて
ネガティブ思考も働いてしまうほど
自然ってすごい
自然ってこわい
と思った

夜には夜光虫が海面に光る
空にも星
海にも星
言葉では言い表せられないほど

昼前についた
島が小さく見えようとしたとき
船の両脇を
クジラとイルカがいて
まるでこっちだよ!
と、歓迎してくれてるようだった

なんて、書くと
いい船旅だと思うだろうが
実際はすさまじい船酔い
1人ひとつ洗面器も用意されているほど
でも
これが自然を愛するということだ
この小笠原に飛行場を作らないのは
波打ち際まで続くサンゴを守るためでもある
それを聞いたとき
仕方ないというか
こちらこそ
お邪魔いたします…
すみません
という感じだった

花は送るモノだと思っていた
でもここでは
守るモノ

一週間に一回船がきて、船が出る
帰りは
島のみんなが
来てくれたみんなに
ハイビスカスの首飾りをくれる
またねー
さよならー
お互いが小さく小さくなるまで手をふり
ハイビスカスを海に返す

青い海に
赤い花

わたしが自然の奥深さにふれた
初めての旅







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