2013年10月27日日曜日

秋の夜長におもうこと

小学生低学年のとき
私は
毎日図書館へ行き
毎日本を借りてきていた
何冊も借りて来るので
母が作ったカバンが破れた
母は
ほな
と、言ってサンタクロースですか?と言いたくなるほどの大っきい肩掛けカバンを作ってくれた
今でも覚えている
水色で猫の絵が細かく書いてある模様の布だった

でかーー!

私はこれでいくらでも借りれると
20冊毎日返しては借りて
腰をおばあさんのように曲げて
わっせわっせと
家までヨロヨロしながら帰った

時にはピアノの下で
時には縁側で
時には別に頼まれてないのに
弟に読んであげていた

弟も無言で聞き
私もただひたすら声に出して読んでいた
読み終わると弟は
もっと
と、いう感じもなく
隣の部屋へ無言で行きブロックで遊ぶ

ひたすら
ひたすら本を読んでいた
小さな図書館だったから
低学年向けの本はだいたい読んでしまった

でも三年生あたりから
パタリと読まなくなった

親友と呼べる友達ができたからかもしれない
私たちは毎日毎日日が暮れるまで
外で遊んでいて
本を読む時間すらなかった

今思えば
あの時は本が友達だった
寂しかったのかもしれない
でも毎日毎日
楽しかった

本や音楽は
孤独から救ってくれる
そんなことを大人になってから
聞いたことがある

ある友人はこう言った
あの時、お花を買いまくっていたのは寂しかったのかもしれない


お花も
いつも心に寄り添ってくれる
寂しい時だけじゃない
嬉しい時も
悲しみの時も

今日もたくさんの方のところへ
お花がいきました
たくさんの人の心に
寄り添っていますように





2013年10月26日土曜日

カフェラテのみながら

友人が
友人へ
花を贈った
それはそれは立派な大きな花束ではなくて、バラ一輪だった。
何の記念日でもない
ただ、お花をあげたい
そう、友人はとても優しいし
大きな花束でも
花一輪でも
どんな花でも幸せなきもちになれることを知っている人

これがええわ!
と、選んだのはバラ
カフェラテというピンクと言っても
なんとも言えないベージュがかった、でも暗すぎないとてもかわいい私もお気に入りのバラのひとつ

ええね♡

私もそう言って
くるんだ。

彼女が贈った後日
こんなお礼のことばをもらうなんて、思わなかった


「とてもステキで、毎日、置き場所を変えて、いつも自分から見えるようにしてるの。枯れないでねって話しかけて眺めてるのよ。
絵も描いたの。
カフェラテって名前絶対忘れないわ」

と。
友人が言ってたんだよって
彼女からメールがきた


この店のオープン前に
どんなお店にしたいのか
ずっと考えて店の名前をつけた

花を飾る
そんな小さな幸せは
きっと大きな幸せにつながっている

だから
部屋にいつも
お花があってほしい

どんなに疲れた日も
帰ってきたとき
お花が待っていてくれる幸せ

おっきな幸せって
ほんとにおっきーい事じゃないかもしれない
この小さな幸せの積み重ねが
大きな幸せにつながる

彼女の友人からきたメールが
とてもうれしかった


寒い冬がきます
心をあたためるために
お花でも。
いかがですか




2013年10月15日火曜日

ハナタイム

最近
イギリス人の方が
お花を買いにきてくれた
奥様が出産を終えたからだそうだ


ヨーロッパでは
そうしてことあるごとに
花を贈る

日本の男性
と、一概には言えないけど
花束を買うこと自体が
恥ずかしい
なんてこともよく耳にする

文化って不思議
だけどやっぱり
気持ちを贈るって
素敵なことだと思う

弟がパリに住んでいたとき
何回かパリにいった
友達の家に遊びにいくとき
なんかお菓子もってたらいいかなってきいたら

絶対花やで

と、弟が教えてくれたので
ひとりで花屋にいって
チューリップの花を買ったのを覚えている

花は
すべての気持ちを
代弁してくれる

パリから帰ってきて
お花を贈ることを覚えたわたしは
おうちに遊びに行くときとか
少しの花でも持っていこうと
手土産に花は必須になった

小さなブーケでも
きもち

お花って
不思議な力がある




2013年10月8日火曜日

1シーズンを終えて

今日
8日で
オープンして四ヶ月がたちました
店の窓から見える空も
ずいぶん秋になりました

たくさんの人に
頑張ってね
と言ってもらい
また
ありがとう
とも言ってもらい
幸せな四ヶ月でした

これから冬がきます
心をあたためるために
寒い冬がやってくるのだと思います


みんなの心が
ポッとあったかくなるような
冬になりますよう
お待ちしてます



2013年10月6日日曜日

シロ



小さい頃
ものすごく落書きが好きだった
真っ白いものをみると
紙でも
箱でも
家具でも
壁でも
ドキドキしてしまって
油性マジックやクレパスという
最悪のモノで書いてしまってた

友達の家に行ったら
勉強机がとてもきれかった
それを見て羨ましく思うのに
なぜか自分の勉強机を
落書きでいっぱいにしてしまう矛盾

母は、たまりかねて
壁やふすまに
いくつも模造紙を貼ってくれた

ここに書きなさい‼

母は怒っていたが
真っ白の模造紙に
うわ〜♡と、ヨダレが出るほど
喜んで無心でゴリゴリと絵を書いていた
また書くところがなくなると
新しい模造紙が貼ってあった

母は
こりゃ、ええわ
と、
何回も貼ってくれた

そういう小さい頃の
説明できない癖のようなものが
誰にでもあると思う

今でも
真っ白なコピー用紙にドキドキする
お店には無駄に24色のクレパスが置いてある

白ってとても不思議な色
悲しみにも寄り添い
時には
花嫁さんにも寄り添う

小さい頃から
白に夢中だと
最近、ハッとしました

明日も
誰かの
喜びや悲しみに寄り添い
包んでくれるのでしょう






2013年10月2日水曜日

いのち

以前
わたしの飼っている犬が
保護犬だとブログでも紹介しました。

保護犬とは
棄てられた、放棄された犬が保護されたことです



先日
お客様よりアレンジメントの注文をいただきました
友人が
大変な状態で保護した犬が
亡くなったので
お花を送ってほしいとのことでした


ボロボロの状態で保護され
病院にも連れていったけど
虹の橋を渡ったそうです
最後の寝顔の写真を見たけれど
安らかでした
数日でも最後は家族の一員として迎えられ
最後が幸せでよかった
本当にそう思いました


いま子供の数よりも
ペットの数のほうが多いといわれています

ペットショップの中にいる犬や猫は
もはや、ただの商品
売れ残りは棄てられていきます

そのガラスケースの中にいる犬たちの裏では、劣悪な環境でボロボロになりながらもどんどん子供を産ませます

命が
モノとなり
売られ
すてられていく
そんな時代になってしまったのかもしれません

ブリーダーの倒産も目立ち
犬だけが残され
またそこでも
『殺処分』がくだされます

お客さんの知人は
そんな犬たちを助け、保護し、
幸せに安心して住める新たな家族を探す保護活動をされているそうです

たかが犬
たかがペットと思いますか?

いつも人間の犠牲になるのは
そんな動物たちだとおもいます

店にたくさんの子どもたちが
チャロいる〜?と
寄っていってくれます
ある子は私にこう言いました

かわいいなぁ。ほしいなぁ。
でも、チャロはすごく高かったでしょう?
って。

私は
この子は捨てられてたから
お金で買ってないんだよ
それに命だからね

と、きちんと説明します。
どんなに小さい子にも説明します。

子どもたちは
みんな目を丸くします。
え!そうなの?って。

お金で買う以外に
棄てられ
殺されてしまう命があることを
子どもたちも知るべきだと
思っています

今日もどこかで息絶えた命があるのでしょう
今日もどこかでつながった命があると信じて
たくさんの動物が幸せに
なりますように