2014年6月28日土曜日

どんより空。ぼんやり空。

この曇り空を
みんなはどう見ているだろうか
どんよりなのか
おだやかなのか
同じ空でも違って見える

店のドアは全面ガラスなので
ぼんやりしてる時は
空が大きく見えます


小さい頃
実家の庭のハゲた芝生の上に寝転んで
雲がすごい早さで流れていくのを
よく眺めていました
地球とくっついて見てる私には風が吹いてないのに
なぜあの雲はビュービューと流れていくんだろう
なぜだろう
あそこは宇宙なのかな
なんやねやろ

よく、なんで?と、言うので
なんでなんで星人と言われていました
学者肌だね
なんて言われるけど
学者にはもちろんなれず

曇り空を見ていると
芝生を思い出します

どんより空は
今にも泣き出しそうな子みたい

泣いてもええんよ
と、言いたくなる

泣いたら必ず晴れるから







2014年6月24日火曜日

梅の雨

雨音を聞きながら
書いている
雷がなり
雨音がビチャビチャ

店の近くには
畑の区域が広く続いている
ものすごく住宅地だけど
ここどこ?と思うほど
のどかな畑の道がつながっている
最近は日ものびてきたので
日没が遅い
店を閉めたあとに
ここを散歩するのが気持ちいい日課

紫陽花が咲き乱れる
これが終わると夏がきます
暑い暑い夏
そして今年も半分終わりますね

梅雨の合間に
ぜひ夏のお庭作りを!
お待ちしてますね


2014年6月23日月曜日

しあわせの形

まだ建てたばかりの新しいおうち。
敷地には
おうち、のみ!

お客様が
店に来ていただいたときに
気にいった木を二本持って
そのお家を見に行かせてもらいました

昔はここに
モミジがありました
ミカンがありました
初めて足を運んだけど
昔のそんな話をお聞きして
勝手に懐かしんでしまいました
家を一周して
方角を見て
わ〜ドキドキする!
と、勝手にワクワクして
コーヒーまでいただきました


ゆっくり流れる朝の時間に
わたしもホッとひと息

と、いいながら
バタバタとおうちをあとにしました

帰り際
持っていった二本の木が
玄関前に置いてあるのを
もう一度見て

うれしいわ
木がここにあるだけで
家に命が宿ったみたいね

と、喜んでくださいました
すごくうれしい、共感できる一言でした

もちろん新しいおうちも素敵です
だけど、そこに大切なものや、
大好きなものに囲まれることで
おうちに息吹のような物が感じられます

引っ越しが多いわたしは
いつも明け渡すときの
家具も何もない家が
とても寂しい気持ちになっていました
うーんうまく言えないけど
家の息吹が
止まったような



お店の名前をつけたとき
そんな最初は空箱のようなところに
大切なものをつめこみ
幸せな空間をつくってほしい
そんな幸せのお手伝いがしたいと
空の箱としました
カラの箱じゃないですよ
空みたいに同じ日がないように
変化していく幸せを
そんな意味をこめてつけた名前とは
おきゃくさまはもちろん知らないと思いますが
そう言っていただけて
とても嬉しい、共感の一言でした


明日も
どんな幸せを運び
どんな幸せに会えるだろう
楽しみです





2014年6月21日土曜日

季節に浸かる

シャクヤクの季節が終わりそう。
まだ市場には少しシャクヤクが出ているけど
たいていは先月の旬の時よりも
小ぶり気味

あまり気温に変化がないところで、一年中栽培できないの?
とか思うけど
そう考えた後すぐに
この季節に見れるってのが
いいよね
と、ひとりで落ち着く。

大好きなラナンキュラスも
やっぱり暑い夏に見るのは
おかしな気がする。

紫陽花も寒い冬には見たくない。

四季って不思議。

夏の花いっぱいになったけど、
そろそろすぐに
秋の花ワレモコウとか
出てくるんだろうな

楽しみ楽しみ


2014年6月19日木曜日

はなの、はなし

ある日
小学生の女の子が来た
学校の帰りだ

彼女は
スタスタスタスタと
道を歩く同じスピードで
なんの躊躇もなく店に入ってきた

下校の時間は
いつも店はあまりお客さんがいない

私は何か
下を向いて書き物をしていた
ふっと顔をあげると
彼女が
スタスタスタスタと
入ってきた

あまりにもスピードが早いので
立ち止まって
目があって
数秒お互い見つめあった状態で
止まったような気がした

そしてニッコリ笑って
私は
こんにちわ
と言った
出来るだけこの低い声を出さないように、出来る限りの高い声で、だ。


わたしは笑う
彼女は真顔のまま

彼女は
あたしのこと
おぼえてる?

と、言った

すべてが一瞬だった
わたしの頭の記憶の引き出しが
カタカタと音をたてて
何かを引き出してるようだった

ちょっとまてよ
えーっと、
わかる。三年生。
えーっと、
誰かと一緒に来たな

えーっと、
えーっと、

と、ほんの数秒で考え
彼女に言う
にっこり
覚えてるよ♡

そうゆうと安心したかのように

ふーん
と、言って店を見回して
わたしに確認することもなかった

学校の帰り?
うん
今日は楽しかった?
うん
暑かったなぁ
うん
プールとかそろそろ?
まだ

ひたすら質問攻めのわたしに
ひたすら二文字で答える彼女

話してるうちに去年の夏に
店によく来る子が連れて来た子だと思い出した
あれ以来来てない

なんで
花屋にきてくれたのー?
久しぶりやねえ

と、言うと

うーん、、
思い出したから

と、なんと明解な答え‼

うれしくなって
子ども相手に話してることを忘れ

マジで?
と喜ぶわたし

うれしいわあ
また来てや
そう言うと

今からスイミング。
そう言って帰っていった

帰りぎわ
彼女は落ちてた花びらをひろって帰った
嬉しそうだった

どんな小さな子でも
花はきっと癒し
どんな小さな花のカケラでも
花は花

来てくれてありがとう
そんな一日





2014年6月8日日曜日

空の箱

今日で
空の箱オープンして
一年になりました

春夏秋冬
いろんな花の中で
いろんな方々と出会うことができました
ありがとうございました

去年の今日
つまり8日は土曜日でした
告知もせず
ひっそりと開けたので
通りがかりの方しかいらっしゃらないかなと、呑気にしてたら
たくさんの方が…!
弱気な仕入れで少ししかお花を置かなかったのですぐに完売。

あれから
季節が風のように去り
あっというまに
季節は一周。

ありがとうございます
これこらも真摯に花と向き合っていきたいとおもいます



空の箱